Maidsphere

2011.2.13

このサイト内を「新房」なんて検索した日には 私がいかに新房昭之監督が嫌いなのかということを わかってもらえると思います # まあ,認めてるところは認めてるけどね 何度も「彼のことが気に入らない」ということを書き続けることは これ以上ないくらい非生産的であり 読んでいる人の気分も害すると思うので,これで最後にします(ぉ というのも,友達といろいろ話したり まどか☆マギカを見たりして だいぶ整理がついて,まとめたいという欲求に駆られたから まず,最初に言っておくべきは 彼のもつ,マンガをそのまま動画にする技術はとても高いということ 「コミックス」をもとのテイストを保ったまま「動画」にする点において これは他の監督の追随を許さない部分があるんじゃないかと思う 私がなぜ,あえて「アニメーション」ではなく 「動画」という表現をしているのかというと 彼の創作手法は,まさにマンガの動画化と声付けしかしないから つまり,彼は「アニメーション」を作ってないと思う あえて言うならば「動くマンガ」 どうしてこんな風に思ったのかというと 原作を異常なまでに忠実に動画化するという点はもちろん 演出手法がいちいちマンガっぽいのよね 荒川アンダー ザ ブリッジから例を出すと 荒川アンダー ザ ブリッジ「1 BRIDGE」 (C) 荒川UB製作委員会 ここでは集中線という「マンガ特有の演出」を使ってる もう一つの例はこれ 荒川アンダー ザ ブリッジ「1 BRIDGE」 (C) 荒川UB製作委員会 よく「ベタ」って揶揄されてる奴ねww これまたまさにマンガ ちょっと前に最近のアニメの話をしたときにもちょっと触れたけど そもそも「アニメーション」と「マンガ」では演出の手法が違う 「マンガの方法論で,動画を作ってみました」というのが 新房監督なんじゃないかな 彼がコミックス原作の作品をアニメ化(動画化)するときに 非常に高い原作再現度を誇っている理由もここにあるって説明がつくし さらには,私が抱く彼の作品における「違和感」も説明できる 演出といえば,彼の作品には彼の独特の演出(目のアップなど)を まるでウォーターマークのように挿入していたりもする この件については下の方で書いたのでそのうち出てきます まず,の部分でいいたいこと それは「マンガか,それともアニメーションか」 新房監督作品を好きな人は私の身の回りにも多い でも,そんな人にちょっと言いたい あなたが好きなのは,新房監督の作った「動画」ですか? それとも,「原作のマンガ」ですか? つぎに,じゃあ原作のない作品はどうなんだってこと 「ソウルテイカー」とか「魔法少女まどか☆マギカ」とかの作品は 彼の得意な「マンガ的動画」では説明できない だって,原作となるコミックスがないんだから 「まず」の部分は,実は「まどか☆マギカ」を見る前までに考えていたこと だから,まどかは試金石だよなぁ……,って思ってたの で,実際にまどかを見たことで 「マンガ」以外の部分の整理が自分の中でついた 彼はああいう作り方しかできないんだ,と 「ああいう作り方」には様々なエッセンスが入ってる ひとつめは,彼の独特の演出 1話あたりじゃあんまり強くなかったけど 話が進むにつれて 魔法少女まどか☆マギカ「後悔なんて、あるわけない」 (C) MagicaQuartet / Aniplex・Madoka Partners・MBS こういう「新房演出」が確実に増え始めてる そのうち目のアップがくるんじゃないかとかなりヒヤヒヤしてるww あと,これが決定的 魔法少女まどか☆マギカ「奇跡も、魔法も、あるんだよ」 (C) MagicaQuartet / Aniplex・Madoka Partners・MBS こうやって,悪くいえば「ごまかし」てる ポジティブに言うなら「自分のカラーを出してる」 ふたつめは,奇抜な画面 まどか☆マギカだと,劇団犬カレーの担当のところだね 魔法少女まどか☆マギカ「もう何も恐くない」 (C) MagicaQuartet / Aniplex・Madoka Partners・MBS あんまりこういうことやる人は少ない 狭い心の人からすると,「これって果たしてアニメーション?」って思う 原理主義的だけど,狭義の「アニメーション」とは一線を画してるよね まあ,こんなこと言うと「CGはどうなんだ」って話になってくるんだろうけど CGとこれとはまた違う ポイントは,セル画を補完する関係かどうか CGはあくまでセル画を補完するもの 最近のアニメはストライクウィッチーズ2に見られたように また,今期ではISのように 補助的な利用にとどまってる IS インフィニット・ストラトス「ボーイ・ミーツ・ボーイ」 (C) Izuru Yumizuru, MEDIA FACTORY / Project IS なのに,まどか☆マギカでは「セル画以外」が メインになってるシーンがまま登場する みっつめは,シナリオの技量 これは上述した,原作がおもしろいのか 新房監督の動画がおもしろいのか,という話と似てるんだけど まどか☆マギカって,果たしてどこにおもしろさを感じてるんだろう もしかして,虚淵玄のシナリオが とてつもなくおもしろいだけじゃないだろうか 新房監督は,もしかしたらただそれをつなぎ合わせてるだけかもしれない # もういっちょ追撃を喰らわすと # 蒼樹うめのキャラ原案がかわいいだけじゃないだろうか もちろん私がこの「つなぎ合わせる」作業を 簡単だとか誰にでもできることだとか言いたいわけでは決してない まどか☆マギカのアニメーション性を裏打ちしているのは 新房監督なのか(もしくは各話演出か),それとも虚淵玄なのかということを問いたい 斜に見てるだけ? 悪い面ばかり強調されてる? でも,少なくともこういうポイントが気に入る・気に入らないにかかわらず 目につくとことだけは同意してもらえると思う ここで提示した点は,人によっては 「それが新房作品のおもしろさだ」というだろう もちろんそれは大いに結構 私がこのエントリでやりたかったのは 彼の作品の「作り方」を,あくまで「私」の視聴者としての視点から 「私」向けに整理すること # で,「へぇ」って感じてもらえる人を探すことwww だから,このエントリでその目的は達成された 新房監督について私なりにまとめると,こういうことだと思う 彼の演出とか作り方とかがおもしろいのだろうか それとも,その基礎を作った彼以外の人の功績が大きいのだろうか この差はとてつもなく大きい どちらにせよ,確実に言えるのは 彼は他の監督があまりしない演出をすることによって アニメーションの多様性を担保しているということ 良くも悪くも,ね 最後に,私の意見を述べておく 私はあくまで「アニメーション」が大好きなんです,と 蛇足 私の中の心境の変化 大嫌い歩み寄り穏健化 昔はやんちゃだったなぁ 一時的に思ったことの,しかも一面だけを そのままRAWでアウトプットしてるwwwww 未熟すぎて恥ずかしいorz